第3回東アジア空手道選手権大会開催

th_宋尹学 表彰台写真

6月5日~9日かけて中国・湖北省・武漢市にて行われた第3回東アジア空手道選手権大会に7名の同胞選手が朝鮮代表として出場した。在日同胞が共和国委任代表として、同大会に出場するのは昨年(東京・日野市)に続き2度目。今回は4月の第7回在日本朝鮮人空手道選手権大会(愛知朝高)、5月の候補選手強化合宿(京都)を通して一般・大学・高校生合計7人の同胞選手らが選抜された。東アジア空手道連盟(EAKF)には現在、朝鮮の他に日本・中国・南朝鮮・中華台北・香港・マカオ・モンゴルの8か国が加盟している。大会は男女・各体重別組手・形試合と行われ朝鮮代表選手は銅メダル3個を獲得した。

銅メダリストは次のとおりである。

  1.  男子55㎏以下級 宋尹学(大阪朝高3年)
  2.  女子50kg以下級 姜知衣(朝大職員)
  3.  女子55㎏以下級 金明花(朝大外国語学部4年)
武漢全体写真

武漢全体写真

また団体組手は男・女共に初戦で中華台北に敗れた。大会を通して選手たちは共和国の誉を胸に、祖国と在日同胞らの期待に応えるために全力を尽くして試合に臨んだ。香港の選手との3位決定戦を制し、見事銅メダルに輝いた宋尹学選手(大阪朝高3年)は「初めての国際大会出場は緊張もしたが、国家代表という責任感と重みを肌で感じた。稽古や合宿、試合途中にも苦しい時があったが、在日同胞たちの期待に応え、この大会に参加するために力を尽くしてくれた方々に恩返しする思いで最後まで気力で闘った。次の国際大会にも選ばれ、そして今度はもっと高い表彰台に上がれるように日々の稽古を頑張りたい」と感想を述べた。監督として大会に参加した宋修日監督(朝鮮大学校空手道部監督)は、「日本や中国をはじめ急速に発展する東アジアの国々の中で、選手たちは祖国と同胞たちの代表としての誇りをかけて、全力を尽くして戦った。大会に向けての準備過程や当日の試合を通して精神的にも技術的にも一歩一歩と上達する選手たちの姿があった。今回、選手の思い、選手の涙を胸に刻み、これからも競技成績で祖国と同胞たちの期待に応えるため日々努力をしていきたい」と感想を述べた。

 

ライセンスを取得した宋修日監督

ライセンスを取得した宋修日監督

また大会に先駆け6月4日から6日にかけて現地で行われたアジア空手道連盟(AKF)主催の国際審判セミナーとテストを通して、宋修日監督がアジア空手道連盟公認・国際審判ライセンス(ジャッジB)を取得した。宋監督は今大会初日の競技・ジュニア・カデット(14歳~17歳)の部で審判も務めた。 昨年の公認コーチライセンス取得に続き、国際審判ライセンスの取得は朝鮮第1号となる。