会長あいさつ

在日本朝鮮人空手道協会は多くの在日コリアンの空手家、空手愛好家らによって、2001年7月に結成され、2021年に結成20周年を迎えました。

現在、空手を取り巻く環境は大きく変化しています。空手界の悲願であったオリンピック入りが実現し、2019年ブエノスアイレスユース五輪、2021年東京五輪2020(1年延期)にて、正式競技として空手が行われ世界中の注目を浴びることになりました。

空手道協会は結成から今日までの間、アジア空手道連盟に正式加盟した朝鮮空手道連盟の傘下団体として、アジア大会をはじめとする国際大会への参加、空手を通して朝鮮と日本の友好親善、相互理解を深めるために活動してまいりました。

2002年のアジア・ジュニア・カデット選手権大会を皮切りに、釜山、ドーハ、広州、仁川と続いたアジア競技大会、そしてアジア空手道選手権や、東アジア空手道選手権大会等にも朝鮮民主主義人民共和国代表チームとして在日同胞選手を派遣してまいりました。そして2017年には世界空手連盟(WKF)への準加盟が認められ、その舞台は世界へと広がりました。(2022年WKF本加盟予定)

また、2004年、2006年と平壌で行われた国際武道大会にも出場し好成績を残し、2013年からは平壌にて朝鮮空手道連盟との合同合宿も毎年、行ってきました。

2006年から在日同胞独自の大会として、在日本朝鮮人空手道選手権大会を開催し、2022年まで16回と回を重ねてきました。2018年からはコリアンカラテフェスティバルとリニューアルし、子供から大人まで一同に揃う一大イベントして発展してきました。

当協会は今後も空手を愛する在日コリアンのネットワーク構築、空手を通した青少年育成事業を積極的に推進し、空手を通して朝日両国の友好親善、南北朝鮮の交流に寄与出来るよう邁進していまいります。

また、朝鮮空手道連盟との連携の下、各種国際大会出場のための選手育成事業を進め、世界やアジアを舞台に羽ばたける空手選手を積極的に育成していきます。

今後とも当協会ホームページと共に、在日コリアンの皆様、日本の皆様のご支援、ご協力を賜りますよう宜しく願い申しあげます。

2022年4月16日

在日本朝鮮人空手道協会 会長 金秀明(第4代会長)